全州へ行こうよ!韓国の全羅北道(チョルラブクド)・全州市(チョンジュシ)の旅行情報をご案内。韓国を代表する食の都、全州・全羅北道の見どころ、グルメ、交通・宿泊情報などをご紹介します。

30種類以上の具を盛りつけた「全州ピビンパップ」。朝鮮王朝3大料理のひとつとして現在に伝えられ、地元の人々の自慢のタネだ。初めて食べた時の感動のレポート!

 

初めて全州を訪れた目的は、本場の「全州ピビンパップ」を賞味したかったからだ。ホテルまで道案内をしてくれた若い警官に「ピビンパップが美味しい店を教えてくれませんか」と頼む。彼は笑顔を見せて「美味しい店ならこの近くにたくさんあります。」と言い、すぐに3〜4軒の店名を挙げてくれた。

 

そのひとつ、「家族会館」に連れて行ってくれたのは地元の大学生ヨンス君だ。
彼も「千年古都」と呼ばれる歴史の街、そして「食の都」である全州を心から愛する地元っ子だ。「家族会館」はそんな彼のイチ押しの店らしい。

 

 

この店は焼いた石鍋を使う「石焼きピビンパップ」の元祖としても知られている。自信のあらわれか、メニューはピビンパップだけ!というところがエライ。
さすがに人気店だけあり、野球チームの小学生たち、会社員のグループ、若い男女のカップル、と店内は混み合っていた。名店にありがちな気取りはまったくなく、みんなうれしそうにピビンパップをぱくついていた。

 

ジュウジュウ音を立てながら運ばれた「石焼きピビンパップ」は、真ん中に卵黄と牛挽き肉があるほかは、すべて野菜を調理した具がたっぷりとのせてある。
「おお、これはこれは!」
その彩りの美しさにしばし感嘆。

 

だがのんびりしてはいられない。ピビンパップは「ピビン(混ぜる)パップ(飯)」の名の通り、焦げ付かないうちにスプーンでしっかり混ぜなくてはならないからだ。
石鍋の熱が強すぎるようなら、添えられたモヤシスープを少しずつ混入するのがコツ、とヨンス君が教えてくれた。

 

混ぜご飯として「完成」した姿。

 

2人ともしばし沈黙したまま「これでもか」とばかりに一心不乱にこね混ぜる。
やがて完成したピビンパップは石鍋の熱でしんなりした大量の野菜がご飯にからみ、うっすらとコチュジャンの赤に染まっていた。

 

おあずけを解かれたイヌのようにあわただしくスプーンを口に運ぶ。
「うーん、旨い!」期待を裏切らぬ味だ。

 

鍋底のお焦げの香ばしさ、野菜の上品な甘さと歯触りが渾然一体となって、懐かしいような、だがどこでも味わったことのない深いうま味が口中に広がる。
「ほぅらね、美味しいでしょ」とでも言いたげにヨンス君がにこにこしている。

 

 

もちろん付け合わせの小皿料理も大変な充実ぶりである。これらの味の多彩さ。
付け合わせといえどもおろそかにしないところが、この名店のエライところだ。

 

店の女将がやって来てにこやかに声をかけてくれた。「気に入ったおかずはお代わりしなさいよ」
…ああ、胃がひとつしかないのが無念!

 

一見ふつうのジャガ芋の煮付けが、どうやって煮たものなのか、ねっとりした不思議な食感でやみつきになりそうだった。

 

ちなみにこちらはガイドブックなどで有名な「中央会館」の全州ピビンパップ。
パッと見は家族会館と似ているが仕事ぶりはどうも粗い。盛りつけの美しさだけでなくお味の方もぞんざいな印象を受けた。

 

閉店時間近くに行ったせいもあるが露骨に「サッサと出て行けオーラ」が漂っていたのも残念だった。

 

<備考>
サービスのおかずの種類は客の人数によって加減される。1人客の場合は2〜3皿少なく「ケランチム(韓国式玉子蒸し)」も出てこない。

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