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『春香伝』は李氏朝鮮時代の説話でパンソリの演目として広まった。身分を越えた恋愛を描いた物語は映画や小説として今も愛されている。舞台となった南原市を見下ろす高台のテーマパークで春香伝の純愛の世界にたっぷり浸ってみたい。


ここは『春香伝』の世界を「出会いの場」「誓いの場」「愛と別れの場」「試練の場」「祭りの場」の5つで構成したテーマパーク。

27万坪の地には国立民俗国楽、春香村、春香文化術会館伝統文化体験館のほか、郷土料理の飲食店やホテルなどもあり一日かけて楽しめるようになっている。

「出会いの場」には総合案内所やライトアップされた噴水、総合商品館が、「誓いの場」には玉指環(玉でつくった指輪)や石塔などがある。

「愛と別れの場」には映画『春香伝』のロケ地や春香とイ・ドリョンが初夜を過ごした場所があり、「試練の場」では春香の獄中生活を再現している。

テーマパークは山の斜面に造られているため起伏が激しいが、にんを眺めながらゆっくり回るのはなかなか楽しい。

「祭りの場」は観光客のための公演場や休憩広場だ。


では『春香伝』とはどんな物語だろう?簡単に紹介しておく。

月梅(ウォルメ)の娘、成春香(ソン・チュニャン)と南原府使の息子・李夢龍(イ・モンニョン)の身分を越えた恋愛を描いた物語。韓国版 “ロミオとジュリエット”といわれている。

18世紀頃、民族音楽的語り物であるパンソリの演目「春香歌」として広まるとともに、小説や映画にもなり、現在の韓国でもたいへん人気のある作品だ。

<あらすじ>
府使(役人)の息子である夢龍は広寒楼からブランコ遊びをしている春香を見かけて恋心をいだき求婚。二人は愛をはぐくみ、どんな難関にも屈することなく永遠に愛することを誓い合う。

しかし夢龍は、栄転で漢陽(今のソウル)に上がる父に従って都に帰ることになる。春香は涙で別れを告げ五里亭で彼を見送る。

新たに南原に赴任してきた卞(ピョン)府使は業務をおろそかにして妓生たちと酒池肉林に耽けるような人物。春香の美貌に目をつけ妾にしようとするが、春香は夢龍への貞節を守ることを主張して従わない。
激怒した卞府使は春香を拷問し投獄してしまう。


一方、科挙(朝鮮時代の役人となるための試験)に合格した夢龍は、暗行御使(地方の行政及び民情を探るため隠密で行動する勅使)となっていた。
乞食姿に変装して南原に潜入した彼は監獄に監禁された春香を見つける。

自分の誕生日に春香を処刑する計画を立てる卞(ピョン)は盛大な宴会を催すが、府使の不正を暴くために張り込んでいた夢龍と部下が卞(ピョン)府使とその部下たちを捕まえて獄中の春香を救い出す。
二人は再会していつまでも幸せに暮したという。


夜の春香テーマパーク。

おしゃれなカフェや郷土料理店、カラオケ、コンビニなどもあり、ライトアップされた街並みは散策しても楽しい。

ちなみに「春香伝」のストーリーはフィクションだが登場人物は実在の人物として記録に残っているといわれる。物語の結末は説話とはちがい、二人の恋は春香の死によって叶えられなかったと伝わっているそうな。

南原春香テーマパーク(남원춘향테마파크)