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空と山、こじんまりと建つ古刹が調和した景観を作り出す。龍に守られた大雄殿にはまばゆい黄金の三尊仏像が鎮座する。古くから韓国の民間療法として使われてきた竹塩はこの寺から広まったのだと聞き、興味深々で訪れた。


開岩寺(ケアムサ)は辺山(ピョンサン)4大寺院のひとつに数えられる名刹で、大韓仏教曹渓宗第24校で本社でもある禅雲寺の末寺にあたる。

その歴史は深く、西暦634年(百済武王35年)に妙蓮という高僧が創建したと伝えられ、百済復興のために独立運動をした本拠地でもある。
楞伽山(ヌンガサン)と呼ばれる後方の山には百済復興運動の遺書が宿ったウルグム山城(全北(チョンブク)記念物第20号)がある。


開岩(ケアム)という名前は、紀元前282年、弁韓の文王が辰韓と馬韓の攻撃を避けてこちらに城を築く時、裏手にそびえるウルグム岩の東側を妙岩、西側を開岩と呼んだところからという。

また、岩の姿が遠くから見ると“大きく二つに開かれた状態‘’という意味で‘開岩’と称したという口伝もある。

大雄宝殿の右手にはウルグム岩の真下まで登る道があり、そこからは海が一望できるそうだ。


大雄宝殿の中には1657年に解禁された三尊仏像がある。
中央の木造釈迦如来坐像は目が細く、細い鼻梁と小さく薄い唇が表現された物静かな姿で表現されている。
左右に従う文殊菩薩と普賢菩薩も堂々とした姿勢を見せながらも穏やかな微笑を伝えてくるようだ。

口伝では高麗時代ものと言うが、実直な姿勢と謹厳で落ち着いた印象から朝鮮中期仏像の特徴であるとされる。


大雄宝殿の天井を見上げると、梁の間から如意珠を噛んで大雄殿を守っている木造の龍が見える。全部で14体。
初期の姿を思わせるかのように色の鮮明な部分が目につく。

壁には蓮華の花や仏像が描かれて浄土世界を表わしているが、その華やかさが朝鮮中期古刹建築の特徴をよく見せているという。


身体を老化させる「酸化」を予防するとして、古くから韓国の民間療法として使われてきた竹塩。日本でも有名な健康グッズだが、その発祥はこちらのお寺。

熊沼塩田で採れた天日塩にミネラルたっぷりの黄土水を振りかけ、3年目の青竹に詰めて850度で8時間焼く。燃料には松の木のみを使用し、重油などは使わない。
焼きあがった塩を8時間冷ますと、1回焼きの食用竹塩ができあがる。

竹塩の芸術品と言われている『紫竹塩』は9回焼いたもので、まるで紫結晶のような仕上がりだ。

境内には竹塩製品の売店があり、入手することができる。硫黄分を含んだような香りとまろやかな味が特徴だ。

竹塩発祥の地、楞伽山「開岩寺」능가산 개암사